バレエにおける発表会の意義
個々の生徒さんが
バレエに求めるものや、事情は人それぞれですから
発表会への全員の参加を原則とし
それを表記することで
躊躇なさる方も、きっと少なくはないのだろうと思います(^^;)
けれども、やはりそれがスタジオ・フルールの基本方針だから
そのことをご理解頂いた上でご入会頂く事が
生徒さんにとっても、お教室にとっても
良いことであると考えています。
健康、美容といった付加的な価値のみを求め
スタジオで行い個人の中で完結する身体訓練の場や時間として考えるなら
何も舞台というものに関わらなくても
自己との対話の中で得られるものも
多くあるのがバレエの動き、バレエで作られる身体であるのも事実だとは思います。
けれども、日々レッスンの中で出てくる
クロワゼやエファセといった身体のポーズも
舞台という空間の中での見え方から
生まれてきたものであるように
元々、劇場で鑑賞されることを前提として
長い年月に渡って育まれ、洗練され、継承されてきたのが
舞台芸術としてのバレエです。
アマチュアの趣味であっても
何か違う目的のために身体感覚を磨くことを主として取り組むのでも
せっかくバレエに触れるなら
舞台という経験を通じて
その舞台芸術としてのバレエが持つ奥行きを
少しでも感じて欲しいと思うのです。
発表会という機会に
ひとつ、あるいは複数の作品、動きに時間をかけて取り組み、深め
客席も含めた広い空間を捉え、周囲との調和を感じ取り
「踊る」ということに向き合うことはもちろんですが
ゲスト・ダンサーの先生方の優れた動きを間近に観て、感じることや
リハーサルや舞台稽古への臨み方、楽屋での過ごし方も含めた
舞台という機会を通じてしか得ることの出来ない様々な経験は
やはり、普段のお稽古、エクササイズを超えたものが
生徒さん一人ひとりにもたらされるもので、
その都度成長も感じられ
それが、また日々のお稽古の中にも反映されて
個々の生徒さんの持つバレエの時間が
より豊かさの奥行きを増していくように見受けられますし
確実に身体と心のステップ・アップに繋がっていきます。
だからこそ、皆に参加して欲しい
個々の事情に可能な限り配慮しながら参加できる形を
共に考えながら舞台を創っていきたい
そういう思いに支えられているからでしょう
フルールの生徒さんは
実際、大人もジュニアもかなり忙しい方が多いですが
そのバイタリティと協調性の豊かさで
舞台という経験を実現なさっていらっしゃいますし
私自身もまた「無理」と決めてしまう前に
どういう形なら可能なのか
その時々の現状に合わせた向き合い方を
見出してくることができました。
どうしても難しい時期というのはもちろんあるでしょう。
でも、まずは前向きに考えてみることから始めたい
そういう姿勢は、バレエという枠を超えて
私自身の生き方にもまた大きな変化を与え
広がりを持たせてくれているように感じます。
「フルールのレッスン」カテゴリの記事
- 親子バレエクラス体験レッスン(2008.08.11)
- バレエにおける発表会の意義(2007.11.07)
- 基礎を大切にするということ―バレエの美しさの源(2007.10.28)
- プレ・レッスンを行う理由―バレエのはじめの一歩(2007.11.03)