春
桜の花も開き始め、降り注ぐ陽の光も日々輝きを増して
春のハミングが聴こえてきそうなこの頃ですが、
生徒さんの中にも、進学、就職、転勤と
様々な節目を迎えて教室を巣立っていく方もいらして
少し寂しい別れの季節でもあります。
昨日も生徒さんの一人が
4月から進む大学で、専門分野を極めていくために
そちらの方に集中して頑張りたいということで
フルールでの最後のレッスンとなりました。
レッスンが終わって、先生と御挨拶する中で
感極まるものがあったのか
綺麗な涙を浮かべ、真っすぐな眼差しを向けながら
先生の言葉に耳を傾けている彼女の姿が印象的でした。
バレエを通じて
自分自身を内側から、外側から見つめ、そして感じ
より美しく、健やかに心身を洗練させていくために
向き合ってきた時間は
お教室を辞めても、きっと活かしていくことができるということ
また、いつか自分にとって必要だと思えば
バレエはまた始めることができるけれど
今、辞めて頑張って行くと決断したのなら
もうメソメソはしないで、未来に向けて気持ちを切り替え
この瞬間から明日のためにベストを尽くす
そんな切り替えの良さも、
これから成長していくためには必要と
先生の言葉に背中を押されて羽ばたいていく姿を
寂しさも入り混じりながら
どこか、爽やかな気持ちで見送りました。
長い時間、バレエを続けていくということは
容易な事ではありません。
その時大切なことや未来のために
手放さなければならない時期が訪れることもあるでしょう。
でも、辞めてぷっつり途切れてしまうものでなく
自分の中で静かに流れ続け
その後の時間も何らかの形で活かされ
支え続けるものとして
バレエという時間を身体に心に刻んでいきたいものです。
そして、それがバレエが持つ美や豊かさの
ひとつの側面なのでしょう。
